入れ歯ケアの日

秋の足音が聞こえる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
10月8日は語呂合わせから『入れ(10)歯(8)ケアの日』とされています。
そこで今回は入れ歯、つまり義歯についてご紹介します。
義歯の役割には、審美性(見た目)だけではなく、機能性(噛むことや飲み込み)にも
深く関わってきます。
〇審美性に特化した義歯:ノンクラスプデンチャー
自分の歯を何らかの原因で失った場合、そこを補う方法の1つが義歯の作製となります。
通常、保険診療ではクラスプ、つまり金具つきの義歯を作ります。
ところが前歯など直接相手から見えるところに金具がかかると、金具がとても目立つ場合があります。
そこでこの金具も含めて、義歯全体が歯肉の色(つまりピンク色)をしたものが、
ノンクラスプデンチャーと呼ばれています。
これはとにかく見た目はすごくきれいで、とても自然な感じに仕上がることが多いです。
ただ、若干強度が劣るほか、義歯が壊れた際その場での修理が困難であるため、
一度こちらでお預かりし、技工所へ修理を依頼する場合が多くなっています。
そのため、ノンクラスプデンチャーを希望される際は上記の点を考慮の上、ご検討をお願いします。
〇機能性に優れた義歯:金属床義歯
上記のノンクラスプデンチャーに比べて、
強度が増している上、違和感が少ないと言われているのが金属床義歯です。
これは保険の義歯に比べて、圧倒的に割れにくく、なおかつ薄く作ることが可能であるため、
口の中に入れた装着感・使用感が自然であるという方が多いです。
ただ、この義歯ももし壊れた場合、その場での修理が困難なため、
一度こちらでお預かりし、技工所へ修理を依頼することが多いです。
そのため、当院では義歯の使用歴がない患者さんや、義歯を現時点で使用していない患者さんに対しては、
原則まず保険診療で作ることの可能な義歯をおすすめしています。
保険診療で作ることのできる義歯は、強度や見た目が劣ることが多いですが、
上記のノンクラスプデンチャーや金属床義歯に比べて、安価である上に
比較的その場で修理の対応ができる場合が多いです。
〇義歯の洗浄:口を休ませる意味
義歯を一日中使用すると下の絵のように汚れがたまるだけでなく、
歯茎の粘膜に負担がかかってきます。
歯茎粘膜への負担を軽くする目的で、就寝時は原則義歯を外すことをおすすめしています。
また、外した義歯は、汚れからくる細菌の繁殖を防ぐべく、義歯を洗う必要があります。
義歯を洗うには、まず目に見える汚れをとり、ぬめりをなくしていくことが大切です。
義歯を洗う際には、自分の歯をみがくのに使う歯磨剤は使用せず、
流水下で義歯用の歯ブラシを使用して、見える汚れをとります。
※歯磨き用の歯磨剤には研磨剤が含まれており、義歯を傷つける恐れがあります。
目に見える汚れを落とした後、専用の義歯保管ケース(なければタッパーなどの入れ物)に
水をはって、義歯が水につかるように、翌朝起きるまでおいておきます。
☆義歯洗浄剤の使用については、洗浄剤の種類や義歯の種類によって
使用が制限されるものがあります。洗浄剤の外箱についている情報をご確認ください。
当院では、入れ歯ケアにかかわるグッズも豊富に取り扱っています。
この機会に入れ歯・入れ歯ケアについて改めて考えてみるのはいかがでしょうか。
少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
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