いい歯を考える
11月8日は語呂合わせから『いい歯の日』とされていて、
各種メディアではさまざまなお口にまつわる話がでてきます。
いい歯って何でしょうか?
白い歯、歯並びのいい歯、かわいい歯・・・。
ただ、当たり前だけど快適な歯はよく噛める歯ではないでしょうか。
お口の機能がしっかりしていないとおいしいものがきちんと食べられなくなる上、
適切に栄養がとれなくなり、低栄養状態になったり、偏った栄養摂取になることになり得ます。
そんなお口の機能の些細な衰えに気づいて、機能の低下が進む前に対策を打って、
元気に長生きしてみたいと思いませんか?
ここではお口の機能の些細な衰え=オーラルフレイルについてチェックしてみましょう。
今年(2024年)4月に発表された3学会合同ステートメントよりご紹介します。
※3学会:一般社団法人日本老年医学会、一般社団法人日本老年歯科医学会、一般社団法人日本サルコペニア・フレイル学会
「Oral frailty 5-item Checklist(OF-5)」
- 自身の歯は,何本ありますか?
(さし歯や金属をかぶせた歯は,自分の歯として数えます。インプラントは,自分の歯として数えません。)該当:0~19本 非該当:20本以上 - 半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか?該当:はい 非該当:いいえ
- お茶や汁物等でむせることがありますか?該当:はい 非該当:いいえ
- 口の渇きが気になりますか?該当:はい 非該当:いいえ
- 普段の会話で,言葉をはっきりと発音できないことがありますか?該当:はい 非該当:いいえ
上記の5つの項目のうち、2項目以上「該当」に当てはまる方はオーラルフレイルとなります。
ご自身のことだけでなく、身近な方にもぜひ声をかけて聞いてみてください。
オーラルフレイルに当てはまる方で50歳以上であれば、保険診療でお口の機能を調べる検査がうけられます。
当院では専用の機器を用いて、お口の渇きや滑舌の様子、舌の筋力、咀嚼能力などを数値化していきます。
一定の基準を下回った場合、「口腔機能低下症」と診断されます。
ただ、口腔機能低下症になってもさまざまな訓練や対応をおこなうことで、
健常の状態に近づけられる場合があります。口腔機能低下症の状態を放置してしまうと、
摂食嚥下障害になる恐れがあり、口から十分に食べることが難しくなりえます。
上記のOF-5チェックで当てはまった方、ちょっと気になった方は
お気軽に当院までご相談ください。また、各種健診のご案内がお手元にある方は
合わせてご利用ください。健診についてはこちらの記事もご覧ください。
========
神奈川県横須賀市若松町2-3板庄ビル2F
横須賀中央駅 徒歩 30秒
046-826-3339
https://www.chie-dental.com/