当院での医科歯科連携

突然ですが、歯医者では歯のことだけに注目していると思っていませんか?
実は、歯のことだけでなく、お口全体はもとより身体のことにも気を付けて診療を行っています。
今回のコラムでは、身体のことを普段診ているお医者さん(医科)とのつながりについてお伝えしていきます。
今回の内容は・・・
- 糖尿病連携
- 周術期口腔機能管理
- 訪問歯科診療
についてです。
◎ 糖尿病連携
血糖値の異常により生じる糖尿病とはさまざまな病気との関連が言われていますが、そのなかの1つに歯周病があります。
歯周病が進行すると糖尿病が悪化し、糖尿病が悪化すると歯周病が進行するという研究結果もでています。一方、歯周病治療を受け、歯周病が改善すると糖尿病治療にもいい影響が出ることも知られています。
糖尿病患者が歯周病治療をおこない、歯周病の病態が改善すると、少しでも噛める口に近づき、食事療法の一助になると期待できます。
当院では糖尿病治療中の方に、糖尿病治療担当の医療機関との連携を推進しています。
◎ 周術期口腔機能管理
さまざまな手術をおこなう方へ、医療機関に入院する前後(特に入院前)に専門家(歯科医療従事者)にお口の管理(歯周病治療)をおこなうことを『周術期口腔機能管理』といいます。
この『周術期口腔機能管理』をおこなうと、おこなわない方と比較して入院期間を短縮できるという研究結果があります。入院期間が短くなると入院費も安くなるとされています。
周術期口腔機能管理は、入院して手術をおこなう医療機関と緊密に連携をとっておこないます。
当院では地域の中核医療機関である、横須賀共済病院や横須賀市立総合医療センター、横浜南共済病院、横浜市立大学附属病院などと連携をおこなっています。
入院して手術を受ける際は一度、入院する医療機関とご相談いただけたらと思います。
◎ 訪問歯科診療
最近、ご自宅や老人施設にて訪問診療(往診)に入っている在宅医から、在宅療養の妨げになっているお口の問題について当院へ依頼をいただいています。
また、歯科のない病院へ訪問し、入院中の口腔健康管理をおこなうほか、退院後の在宅療養支援のために病院側で開かれる「退院前カンファレンス」にも積極的に参加しております。
当院の訪問歯科診療は、診療前後でバイタルサインの測定をおこなうなど、身体の状態に注視しながら歯周病治療や各種指導を実施しています。
また、担当の在宅医やケアマネジャーなど多職種のみなさんと連携して診療をおこなっています。
訪問歯科診療の申し込みは患者さん本人、家族、担当ケアマネジャーなど、関係者からおこなうことができます。
お気軽にご連絡ください。
今回はお医者さんと歯医者とのつながりについてご紹介しました。
ほかにもさまざまな方と一緒に診療をおこなっています。また、ほかの機会で紹介できればと思います。
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