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コラム千恵歯科医院の活動

災害時のお口のケア

2011年3月11日、東北地方を中心に甚大な被害を与えた東日本大震災。

あれから12年。あの時の記憶は今も残っていますか?

当院のある横須賀では、地域により停電や計画停電が数週間にわたって起こり、

日常生活における影響が長引きました。

横須賀市ホームページによると、

『災害時において、歯科の分野は緊急性が低いとの誤った認識がありますが、実際には、環境の悪化、免疫力の低下、精神的ストレス等により、歯科感染症や口腔粘膜等が急性増悪すると言われています。現に、1995年の阪神淡路大震災では、肺炎による関連死が多く報告され、インフルエンザの蔓延と共に、避難所の生活環境などが要因で、

  1. 水不足や食生活の変化による口腔清掃不良
  2. 嚥下困難
  3. 義歯の破損・紛失
  4. 歯周病の悪化

等が起こり、口腔内細菌が増殖して、誤嚥性肺炎の発生につながった可能性があると報告されています。以後、東日本大震災においても、口腔ケアは「命を守るケア」として認識されるようになりました。』

とあります。

また、日本歯科衛生士会広報誌には、災害時のお口のケアについて紹介があります。

非常時にも「お口の清潔」を保つポイントとして、

〇うがいの水は少量(ペットボトルキャップ1杯程度)ずつおこなう。

〇水の代わりに食後のお茶の代用

〇洗口剤(うがい薬)の使用による殺菌効果を期待

〇歯ブラシがない時、口腔ケア用ウエットティッシュの活用

〇何もない時、ティッシュペーパー、ガーゼなどを指に巻き付け使用

とされています。また、

〇よく噛んで食べること・ガムを嚙むなどして唾液分泌の促進

〇唾液腺マッサージやお口の体操の活用

などが挙げられていました。


非常持ち出し袋に入れておきたいお口のケアグッズとして、

  • 使い慣れたタイプの歯ブラシ
  • 歯間ブラシ、デンタルフロス
  • 洗口剤、うがい薬
  • コップ(折りたためるタイプ、蓋つきタイプが便利)
  • 保管用ケース(義歯用、マウスピース用)
  • 義歯清掃用ブラシ、義歯洗浄剤(義歯使用の方)

などが挙げられています。

この中でご自身にあったものを選んで、

いざという時の備えをおこなっていただけたらと思います。

詳しくは日本歯科衛生士会のサイトをご覧ください。


当院では歯ブラシや歯間ブラシなどの口腔清掃用具、保管用ケースについて、

患者さん1人1人にあったものを指導し、ご提案させていただきます。

また、普段使用しているケア用品について、ご持参いただければ

その場でアドバイスさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

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神奈川県横須賀市若松町2-3板庄ビル2F
横須賀中央駅 徒歩 30秒
046-826-3339
https://www.chie-dental.com/

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