入れ歯ケアの日
10月に入り、やっと秋の気配を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
10月8日(日)は数字のごろ合わせから、1(い)0(れ)ぃ8(ば)というわけで
入れ歯ケアの日とされています。
これは全国保険医団体連合会が1992年(平成4年)に制定した記念日です。
そこで今回は入れ歯(義歯)についてあれこれ紹介します。
◎ブリッジと義歯
ある日、当院にいらっしゃる患者さんと会話をしているときのことです。
患者さん「ブリッジの調子が悪いんだよね~」
歯科医師「どんな風に調子が悪いんですか?」
患者さん「何だか金具が緩んでて、すぐ落ちちゃうんだよ」
ここで出てくる『ブリッジ』は金具付きの部分義歯だったのです。
そもそも歯科での『ブリッジ』は「歯のない所を補う、つながった被せ物」を指します。
被せ物の材料には、金属やセラミックなど様々あります。
ブリッジは自分の歯と同じくらい、しっかり噛めて違和感が少ない利点があります。
一方で失った歯の両隣の歯をたくさん削る必要があり、被せる支えとなる歯が弱くなる恐れがあります。
それに対し、部分義歯は、自分の歯がない所を取り外しのきく入れ歯で補うものです。
保険診療では金属の金具で周りの歯をつかんで、安定させています。
保険外診療ではつかむ部分を金具の代わりに金属以外の材料で作ることもできます。
義歯の利点は、比較的短期間でできあがることです。
小さな義歯の場合、歯型をとった次の診療予約日には義歯が完成していることが多くあります。
また、義歯の金具がかかる歯を削る量はブリッジに比べて少ないため、長持ちさせることが可能です。
一方で義歯を入れていると、異物感を強く感じる方がいらっしゃいます。
新しく義歯を作製し口の中に入れてから、充分に慣れるまでには人によっては
数週間から数か月かかる場合があります。(個人差が大きいです。)
その間にしっくりくるまで、義歯の大きさやかみ合わせなどを調整することが多いです。
また、自分の歯や被せ物の歯と比べて、義歯で噛む力が劣ることも言われています。
新しい義歯で噛む際には、食べ物の硬さに気を付けるよう、こちらで指導しています。
◎義歯を快適に使用するために
義歯には、金具付き(一部例外あり)の部分義歯と上顎全部または下顎全部の歯を補う総義歯があります。
共通して言えるのは、毎日必ず口の外に出して洗うことです。
洗う際に熱湯を使用すると、義歯の形が変わってしまい、使用できなくなります。
流水またはぬるま湯で洗浄するよう、患者さんへお奨めしています。
洗浄の際、義歯専用のブラシを使用すると効率よく洗うことができます。
ブラシで目に見える汚れを除去した後に、義歯洗浄剤で義歯についた細菌を落とすことが大切です。
義歯を保管するケースは、ある程度深さがあるほうが使い勝手がいいと思います。
当院ではそんな義歯清掃用ブラシや義歯洗浄剤、義歯ケース等を用意しています。
◎使わなくなった義歯を見つけたら
ご自宅で荷物を整理していたら、見知らぬ形の義歯を見つけた経験はありませんか?
家庭ごみで捨てようとしても、気が引けて捨てられないと思った方もいらっしゃるはず。
そんな昔の使えなくなった義歯がありましたら、診療のついでにご持参ください。
当院で適切に処理させていただきます。
◎口の中が気になったら
義歯の調子が気になってきた、最近義歯で食べにくい、1年以上歯医者に行っていない・・・。
思い当たる点はありませんか?
長期間義歯を使い続けていると、人によっては義歯の歯の部分(人工歯)が、靴底みたいにすり減っていきます。
すり減りが進行すると、噛み合わせのバランスが崩れて、食べにくくなっている場合もあります。
少しでも気になった方はお気軽に当院までお問い合わせください。
現在、各種健診も実施中です。健診についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。
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