【訪問診療１５年】コラム６～仕事道具紹介
表題の通り、２００７年から始まった当院での歯科訪問診療は、
今年で１５年を迎えました。
ここまで続けてこれたのは
ひとえに支援していただいている皆様のおかげと思っております。
今回のコラムでは実際の診療で使用している器具、道具、器械などをご紹介します。
なお、以前紹介した『コラム２の訪問診療でできること』も合わせてご覧ください。
まずは日常的に必ず持参していく２つの道具箱。
透明な箱のほうは主に細かい道具、器具を多く入れています。
患者さんのバイタルサインを測定する体温計や血圧計、パルスオキシメーターなどが１段目、２段目と３段目にはガーゼなどの消耗品、うがい薬などの薬剤、局所麻酔をおこなうもの一式などを備えています。
もう１つの濃紺の箱は、建築現場でも使用されるくらいの強度があります。
そのため、主に歯や義歯を削る器械とそれに伴う器具・道具を常備しています。
訪問診療を開始した１５年前は主に義歯に関する依頼でしたので、
歯科技工士が使用する大きい器械を持参して、義歯の調整や修理などをおこなってきました。
現在は義歯関係だけでなく、虫歯の治療などで自分の歯を削ることが増えてきました。
そこで、水を出しながら歯を削り、同時に口の中にたまった水を吸えるような装置を導入しました。
その装置がこちらの白い箱です。日常的に持っていく２つの箱に次いで、多く持っていきます。
削る器械（白）と合わせてこの白い箱は、充電式となっています。
普段の訪問診療はもとより、災害が発生し停電などで電気が使用できない時でも、
こちらの器械と装置で診療を継続することができます。
このほか、口腔機能低下症の診療では、咀嚼能力を測る器械や舌の力を測る器械などを持参し、
診療場所にて計測していきます。
さまざまな計測機器はこの小さな箱にまとめてあり、必要に応じて診療場所へ持参していきます。
今回は訪問診療でいつも持参する器械などをご紹介しました。
次回も１５年おこなってきた訪問診療で気づいたことなどをこのコラムで紹介できたらと思っています。
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