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コラム千恵歯科医院の活動

【訪問診療15年】コラム2~訪問診療でできること~

表題の通り、2007年から始まった当院での歯科訪問診療は、
今年で15年を迎えました。ここまで続けてこれたのは
ひとえに支援していただいている皆様のおかげと思っております。

今回は前回のコラムのうち、「何を」の部分を掘り下げていきます。
「何を」つまり、歯科訪問診療で何かできるかという点です。
前回のコラムで記したとおり、基本的には外来診療に近いことができます。
ただ、正直に言うと当院では15年前はとても外来診療に近い内容を
訪問診療でおこなうことはできず、いわゆる口腔ケアと義歯調整くらいでした。
当時は、今ほど訪問診療の認知度が高くなく、情報が不足しているだけでなく、
充分な診療器具がそろっていなかったことも要因に挙げられます。

現在は当院の訪問診療での診療方針を原則、診療面・ケア面・リハビリ面にわけて
さらに期間別に短期~長期で目標設定をおこなっています。


診療面は文字通り歯科診療のことで、
虫歯治療や歯周病治療、義歯の作製・修理などを意味します。

ケア面はいわゆる口腔ケアのことで、口の中をきれいにし誤嚥性肺炎にならないための
目標をたてていきます。その中には本人や介助者への口腔衛生指導や
口腔清掃器具の選定も含まれます。

リハビリ面は患者さんの口の機能を多角的に評価し、この評価に基づいて
どのような訓練がおこなえるかといった部分を分析し、目標を立てていきます。
摂食嚥下障害が進行している方には、神奈川歯科大学全身管理高齢者歯科・障害者歯科
と連携し、協働で嚥下リハビリに取り組む場合もあります。


この診療・ケア・リハビリは患者さんの病期(ステージ)により、
バランスが変わります。例えば急性期や人生の最終段階とよばれるステージでは、
ケア面を重視し、患者さんに少しでも苦痛を和らげる対応に重きをおきます。

歯科診療の内容として、虫歯治療、歯周病治療、義歯の修理・作製・調整に加え、
必要に応じて抜歯などの外科処置をおこなうこともあります。
また、口の乾燥に対応した保湿ケアや漢方薬の処方をおこなうこともあります。

口から食べられず、胃ろうや鼻から管を入れて栄養を摂取している方で
口の中が汚れている場合が多く見受けられます。
本人や介助者だけで対応が難しい場合はお気軽にお声かけください。

★患者さんとの同意の上で、介護保険サービスや
病院内で介入されている医師、(訪問)看護師、薬剤師、
作業療法士や理学療法士、管理栄養士、訪問介護士、
担当されている介護支援専門員(ケアマネージャー)や
病院のMSW(医療相談員)などと情報を共有し多職種連携をおこなうことで、
患者さんがおだやかに療養する支援を積極的におこなっています。

ご不明な点がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。

なお、おおまかな流れは当院HPの「訪問歯科」も合わせてご覧ください。

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千恵歯科医院
神奈川県横須賀市若松町2-3板庄ビル2F
横須賀中央駅 徒歩 30秒
046-826-3339

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